お陰さまで野口みずきは2004年、アテネオリンピック女子マラソンで“夢”に見続けてきた金メダルを獲得する事が出来ました。これもひとえに、日頃より全国の多くの皆様方から頂く暖かいご声援とご支援の賜と深く感謝し厚くお礼を申し上げます。

顧みますと、野口は1996年アトランタオリンピック女子マラソン代表の真木(現姓:山岡)和に憧れ“マラソン”を走りたい、“オリンピックに出たい”という“大きな夢”を抱いてチームに参りました。以来、夢であった“オリンピックに出る”“マラソンでメダルを取る”ことに向けてトレーニングに挑むこと8年、特に2002年夏から2004年8月22日までの金メダルに至る2年間のトレーニングは野口にとっては想像を超える苦しい、厳しいものだったと思います。

また指導者にとりましてもオリンピックでのメダル獲得は“未知への挑戦”何をすべきか?に悩み−迷い−壁に当る戸惑いの日々でもありましたが、この過程で実践を通して得た多くの体験は新たな指導論として体得する事にもなりました。アテネオリンピックのあと、これを更に実践する場として次なる挑戦を“勝つマラソン”から“記録への挑戦”という目標に掲げ、昨年9月第32回ベルリンマラソン(ドイツ)に臨んだ結果、2時間19分12秒の日本新記録(アジア新記録)という成果を残すことが出来ました。

これらの得がたい経験をぜひ次の世代へ、特に陸上競技の長距離・マラソン選手を目指す若人にスポーツの魅力と共に伝えていく事も使命だと思うに至りました。 “第2の野口みずき”を!!世界に通じるトップアスリートの原石(素材)を!!広く全国に求め、発掘し育てていくプロジェクト「藤田ランニングアカデミー/F・R・A」をこの度関係各位のご協力に依り設立する運びとなりました。

微力ではございますが、ここに至る38年間の指導者としての理念を傾注し将来の逸材を育てることを“ライフワーク”として取り組んで参りたいと思っています。

どうか多くの皆さま方のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

2006年3月